東日本大震災を機に迫られた災害対策の見直し

事例4 金融業 D社様

2011年3月に発生した東日本大震災により、D社様はこれまで行ってきた災害対策について、根本から見直しを迫られることとなった。
災害発生時、お客様と連絡が取れないということは、保険業を展開するD社様にとって大変インパクトを与える事態である。
今回は東日本大震災以降、D社様がSCSKと実施した災害対策についてご紹介する。

導入の経緯・背景

関西地区に災害対策用の臨時オフィス開設

東京都内に拠点を置く保険業のD社様。
2011年3月に発生した東日本大震災とその余波の影響により、東京での営業継続が困難になることが予想されたため、地震発生直後の経営会議において、大阪に臨時の営業拠点を開設することを決定。
急遽、D社様は大阪市内でオフィス物件の契約や什器・PCの調達を実施し、顧客窓口用の臨時オフィスを開設された。

計画停電に端を発したDRサイト(Disaster Recovery Site)の緊急停止

当初D社様は、都内のデータセンター(他社)をメインサイト、神奈川県のデータセンター(他社)をDRサイトとしてご契約されていた。
しかし、震災発生後に行われた計画停電等の影響により、DRサイトに設置した全システムを急遽停止しなければいけない、という事態に見舞われることとなった。

導入内容

「netXDC三田センター」に災害対策用オフィスを開設

災害発生時、お客様と連絡が取れないということは、保険業を展開するD社様にとって大変インパクトを与える事態である。
今回直面した事業継続という経営課題に対し、D社様は早期対応を実現するSCSKのソリューションを採用。
D社様とSCSKによるスムーズな取り進めにより、2011年内に災害対策用オフィス開設完了に至った。


  • 外観(netXDC三田センター)

  • 災害対策用オフィス(イメージ)

●選定ポイント1:郊外型のスケールメリット生かしたデータセンター

採用頂いたnetXDC三田センターは、総床面積6,000㎡を超える関西地区有数の大規模データセンターである。
今回、D社様は80㎡以上のオフィススペースを必要としていたが、SCSKはサーバルームが設置されている電算棟の他、同敷地内にオフィススペースとして利用可能な事務棟を有していることから、今回は事務棟エリアの一部を災害対策用オフィスとしてご利用頂くこととなった。

●選定ポイント2:自然災害に強い地域

netXDC三田センターは、神戸層群を支持層とした丘陵地に位置している。活断層や水系からも十分な距離があり、地震や津波といった被災リスクが極めて低い、自然災害に強い地域である。

●選定ポイント3:利用型のコールセンターサービスを採用

災害発生時、臨時オフィスは保険会社のコールセンター(数十席を想定)として稼働するため、コールセンター専用の設備が必要となる。但し、平時は利用することがないため、今回は当社がご提供しているコールセンター向けクラウドサービス「PrimeTiaas」をご提案。
本サービスは利用型のため、PBXやネットワーク機器といったコールセンター運営に必要な設備をお客様自身で所有することが不要である。これにより、短期間かつ低コストでのコールセンター稼働を可能とした。

関西地区の最新データセンター
「netXDC三田第2センター」に関する
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「netXDC大阪第一センター」にDRサイトを構築

関東地区以外での事業継続を維持するために、神奈川県のデータセンターに設置してあった基幹系・情報系インフラのバックアップシステムを大阪地区へ移設。震災から約半年後の2011年9月に移設を完了し、10月よりサービスインを開始した。

●選定ポイント1:豊富な移設作業実績

SCSKは数千台以上のHW移設作業実績を有しており、全ショットの移設作業を事前計画の時間内で完了している。
また、これまでの作業で培ったノウハウはテンプレート化されており、移設後の構成管理に貢献するシステム移設を実現している。

●選定ポイント2:自然災害に強い地域

netXDC三田センターは、神戸層群を支持層とした丘陵地に位置している。活断層や水系からも十分な距離があり、地震や津波といった被災リスクが極めて低い、自然災害に強い地域である。

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